お取引先様やお客様から「いつもトラックが綺麗ですね」とお褒めの言葉をいただくことがあります。
「トラックを綺麗にする」という当社の文化は、社長の川端 真也がドライバーとして入社して間もない頃に遡ります。
社長が入社した当時から、割り当てられたトラックのボディや車内を綺麗に保つことを意識していたそうですが、ある日先輩社員から「ボディだけじゃなく、タイヤのホイールも綺麗にしなきゃダメだ!」と指摘を受けました。
それまでホイールを磨く習慣がなかったため「そこまでやらなアカンの?」と思ったそうです。しかし、ホイールを磨けば磨くほど綺麗になっていく面白さに気づき、次第に夢中になっていきました。そしていつしか、どんなに夜遅く帰社してもトラックを綺麗にすることが日課となっていたそうです。その後、当社の特徴でもあるピンク色のフロントカラーをまとったトラックが導入されました。最初に導入した車両のナンバープレートは、川端 章代 会長の誕生日(2 月20 日)に由来する「2200」。このトラックには、若き日の社長を指導した先輩ドライバーが乗務し、常に美しい状態を保ってお客様の荷物を運び続けていました。
ところがある日、その先輩が骨折で運転できなくなるという事態に。代わりにこのトラックに乗るよう指示されたのが、若き日の社長でした。先輩の教えを忠実に守り、トラックを常に綺麗に保ちながらお客様のもとへ荷物をお届けしていると、お取引先の皆様から「いつもトラックが綺麗だね」と言われることが増えました。その言葉が嬉しくて、帰社後に少しでも時間があれば洗車に励み、綺麗なトラックであり続けることを一層大切にするようになったのです。するとその姿が周りのドライバーにも伝わり、一人、また一人とトラックを綺麗にし始めました。当初は「お前が綺麗にするから、俺もめっちゃやらんとアカンやんか」と冗談めかして言われたそうですが、次第に「トラックを綺麗にすること」がドライバーの間であたりまえの意識として浸透し、今でも続く川端運輸のあたりまえとなりました。
当社は長年、食品などお客様の大切な荷物をお運びしています。「綺麗なトラックで運んでもらうと気持ちが良い」と感じていただきたい。その想いが、自然にトラックを綺麗にする文化へと繋がったのだと思います。この文化は、誰か一人が「やろう」と先導したわけではなく、経験豊富な先輩からの教えや仲間との日々の関わりの中で、会社のスタンダードとしてごく自然に育まれてきたものです。社員皆でトラックを綺麗に保つ努力を続けることで、「川端運輸のトラックは綺麗だ」と皆様に言っていただけるようになりました。お客様からいただくその一言が、私たちの喜びであり、さらなるモチベーションとなっています。お客様への感謝、お預かりする荷物への敬意、そして私たちドライバー一人ひとりの誇りです。これからも安全運転はもちろんのこと、綺麗なトラックでお客様の大切な荷物をお届け出来るよう心掛けていきたいと思います。